投げはガードを固めている相手にダメージを取ることが出来る強力な手段ですが、防御している側も対処出来るようなシステムが用意されています。
その代表的なものが投げ抜け(グラップ)です。
余談ですが、グラップの語源はストリートファイターⅢ 3rd STRIKEであった「グラップルディフェンス」と呼ばれるシステムです。
投げ抜けのやり方はとても簡単で、相手が投げてくると思ったときにこちらも投げボタンを押すだけです。成功すると、お互いの投げが相殺されてTHROW ESCAPEという表示が出ます。
これだけだと、たまたまお互いの投げが嚙み合った時に相殺されるだけのシステムかと思いますが、投げ抜けは強力な「防御」手段で、相手の投げを読んだときに投げ抜けを選択することで守りやすくなるように作られています。
その一番の理由が、投げ抜け猶予の存在です。
下の画像は、ルークが投げを当てた3フレーム後にリュウも投げを行って、投げ抜けが成立している様子です。
つまり、フレーム的にはリュウはルークに投げられています。
こうなってしまっては例え真昇竜拳を打っても抜けることはできませんが、唯一、最初の数瞬に投げボタンを押すことが出来れば抜けることが出来ます。
このゲームの投げ抜け猶予はたったの3フレームですが、投げが成立した瞬間はヒットストップが発生し画面が一瞬止まります。そのため体感ではかなり抜けやすくなっています。
(ただし、見てから抜けるのは恐らく不可能です。)
これが投げ抜けが防御手段として優れている最大の理由です。
同じく投げを避けることが出来て更にリターンを得られる可能性があるジャンプやバックステップも有効ですが、咄嗟に出す選択肢としては投げ抜けが一番猶予があり守りやすいです。
注意点として、ザンギエフやマノンが使用するようなコマンド投げはグラップをすることが出来ません。読み合いましょう。
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